女子レーサーのレジェンド寺田千恵(てらだ・ちえ)!夫・弟子との絆と生涯獲得賞金10億円の軌跡
女子ボートレース界を30年以上牽引してきた寺田千恵(てらだ・ちえ)選手。女子選手史上初のSG優勝戦進出や生涯獲得賞金10億円突破など数々の偉業を成し遂げ、岡山支部の母として後輩育成にも尽力しています。夫・立間充宏選手との家族愛や、弟子・安井瑞紀選手との師弟関係など、人柄あふれる素顔にも迫ります。
寺田千恵選手のプロフィール
| 名前 | 寺田千恵(てらだ・ちえ) |
|---|---|
| 登録番号 | 3435 |
| 級別 | A1 |
| 期 | 65期 |
| 支部 | 岡山支部 |
| 出身 | 福岡県 |
| 誕生日 | 1969年4月11日(57歳)おひつじ座 |
| 身長 | 157cm |
| 体重 | 45kg |
| 血液型 | O 型 |
寺田千恵選手の優勝歴・一覧
| 日付/場 | グレード/開催時間帯/タイトル | ||
|---|---|---|---|
| 2024/12/22 徳山 |
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マクール杯争奪男女W優勝戦 | |
| 2023/12/18 尼崎 |
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ヴィーナスシリーズ第17戦 尼崎プリンセスカップ | |
| 2023/12/9 若松 |
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ミッドナイトボートレース9thデイリースポーツ杯 | |
| 2022/11/15 常滑 |
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オールレディース競走レディース笹川杯 | |
| 2022/10/6 宮島 |
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マンスリーBOATRACE杯宮島プリンセスカップ | |
| 2021/6/23 桐生 |
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第54回日刊スポーツ杯 オールレディース | |
| 2020/11/29 蒲郡 |
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第23回チャレンジカップ/G2レディースCC | |
| 2020/2/3 三国 |
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オールレディース 三国レディースカップ | |
| 2019/5/23 下関 |
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G3オールレディース競走 ジュエルセブンカップ | |
| 2019/3/10 児島 |
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G2第3回レディースオールスター | |
| 2019/2/5 住之江 |
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G3オールレディース 第29回アクアクイーンカップ | |
| 2018/3/24 丸亀 |
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スプリングナイトレース | |
| 2017/9/19 若松 |
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G3オールレディースJALカップ | |
| 2017/6/21 児島 |
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マンスリーBOATRACE杯 男女W優勝戦 | |
| 2017/5/10 鳴門 |
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G3オールレディース第33回渦の女王決定戦競走 | |
| 2016/9/19 平和島 |
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GⅢ平和島レディースカップ | |
| 2016/9/1 下関 |
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GⅢオールレディース競走 ジュエルセブンカップ | |
| 2016/7/27 福岡 |
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マンスリーBOATRACE杯 ほぼオールレディース | |
| 2015/11/29 芦屋 |
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SG18回チャレンジカップ/GⅡ2回レディースCC | |
| 2015/10/31 福岡 |
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GⅢオールレディース 福岡なでしこカップ | |
| 2015/10/7 常滑 |
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GⅢオールレディース競走 レディース笹川杯 | |
| 2015/9/3 下関 |
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GⅢオールレディース競走 ジュエルセブンカップ | |
| 2015/5/7 若松 |
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GⅢオールレディースJALカップ | |
| 2015/4/7 宮島 |
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GⅢ第31回渦の女王決定戦競走 | |
| 2015/2/2 芦屋 |
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第3回ポッカサッポロフード&ビバレッジ杯 | |
| 2015/1/19 びわこ |
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GⅢオールレディース ビーナスちゃんカップ | |
| 2014/12/21 児島 |
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ミニボートピア井原開設1周年記念競走 | |
| 2014/9/22 津 |
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GⅢ津オールレディース | |
| 2014/6/23 津 |
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津プライドラウンド第1戦 男女W優勝戦 | |
| 2014/5/20 三国 |
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GⅢオールレディース第5戦 三国レディースカップ | |
| 2013/8/20 丸亀 |
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四国新聞社杯争奪プリンセスナイトレースオール女子 | |
本日の出走予定
| 会場 | グレード/タイトル | 1走枠 | |
|---|---|---|---|
| 宮島 | ![]() |
第27回マスターズチャンピオン | 2R 1 |
【岡山支部の母】寺田千恵選手が女子艇界に残した偉大な足跡
登録番号3435・岡山支部所属の寺田千恵選手は、30年以上の長きにわたりボートレース界の第一線を走り続ける、文字通りのレジェンドです。史上初めてSG競走の優勝戦に進出した経験があるなど女子選手の地位向上に大きく貢献したパイオニアです。圧倒的な存在感から「岡山支部の母」とも称されています。
私生活では、同じボートレーサーである夫・立間充宏選手と結婚し、娘を育てながらトップを走り続けています。また、デビュー30年目にして初めて弟子を取り、後進の育成にも力を注いでいます。
この記事では、2023年3月に女子選手3人目となる生涯獲得賞金10億円超えを達成した「レジェンド」寺田千恵選手の、仕事への情熱と、プライベートの素顔に迫ります。
SG優出と生涯獲得賞金10億円の偉業達成
寺田千恵選手は1969年4月11日生まれ、福岡県育ちです。幼少期に父親を亡くし、女手一つで育ててくれた母親に「親孝行したい」という思いから、ボートレーサーを志しました。
1989年11月に若松競艇場でデビューし、5年後の1994年12月、宮島女子リーグで待望の初優勝を果たしました。
女子史上初のSG優出の快挙達成!
寺田千恵選手は2001年6月に唐津競艇場で行われたSGグランドチャンピオン決定戦で優出しています。
寺田千恵は女子選手として史上初めてSG優勝戦に進出するという歴史的快挙を達成しました。
結果は5着に終わりましたが、偉業は達成しています。このSG優出の年に稼いだ獲得賞金(6721万5000円)は、2022年に遠藤エミ選手に抜かれるまで、女子選手の年間獲得賞金史上最高額でした。
2023年に生涯獲得賞金10億円を突破
寺田選手は、産休によるB2級降格期間を除き、2004年以降一度もA1級から降格することなくトップクラスの成績を維持し続けており、その結果、2023年3月31日には日高逸子選手、山川美由紀選手に続く女子3人目の生涯獲得賞金10億円超えを達成しました。
漫画『モンキーターン』のモデルになった
寺田千恵はその圧倒的な実績と、後輩思いの面倒見の良い人柄から、競艇漫画『モンキーターン』に登場する最強の女子選手「櫛田千秋」のモデルになったことでも知られています。
艇界屈指のオールラウンダー
寺田選手は、艇界屈指の「オールラウンダー」です。
通算成績では、どのコースからでも舟券に絡む安定感を誇り、決まり手も「逃げ」「差し」「まくり」「まくり差し」と多彩な技術力を持っています。
彼女自身、「体力は年々落ちるけれど、経験値は増える」と語っており、長年のキャリアで培われた経験が、今の安定感抜群の走り(勝率6.99)を支えています。
夫・立間充宏と結婚!馴れ初めは藤丸光一選手の紹介
寺田千恵選手の夫は、同じボートレーサーの立間充宏(たつま みつひろ)選手です。立間選手は寺田選手より6歳年下であり、2002年2月12日に電撃結婚をしました。二人の馴れ初めは、福岡支部の先輩である藤丸光一選手を通じて紹介されたことがきっかけでした。
娘のための岡山移籍と「ゴルフ愛」
結婚と同時に産休に入った寺田選手は、その後娘を授かっています。娘の名前は桐子さんです。寺田選手は、「夫婦そろって同じ支部の方が子育てに専念できる」岡山支部へ移籍しました。娘を第一に考えたこの決断は、彼女の家族愛の深さを示しています。
夫婦仲は非常に円満で、趣味のゴルフを一緒に楽しんでいます。自宅では、9割がゴルフの話、1割がボートの話をするほどだといいます。
寺田選手自身、レースが終わった次の日のゴルフを楽しみにするほどゴルフをこよなく愛しており、仕事を頑張るエネルギー源となっているようです。
また、2022年4月1日には、離れた競艇場に出場していたにもかかわらず、寺田選手と立間選手が夫婦そろって転覆失格するという、不思議なエピソードもあります。
師弟関係と「寺田ノート」で教えるメンタルの重要性
寺田千恵の師弟関係とマインド・メンタルを整える「寺田ノート」について紹介します。なぜ寺田が「岡山支部の母」と言われるのか、理由がわかるでしょう。
弟子を持つ覚悟と安井瑞紀選手の熱烈アプローチ
ボートレーサー養成所を修了したプロ選手は、地元の先輩レーサーに指導を仰ぐ「師弟関係」を持つことが多く、寺田選手も「岡山支部の母」として後輩を指導しています。
寺田選手自身には明確な師匠はいませんでした。
同じペラグループだった引退選手の河野武士氏と栗田浩明氏からアドバイスを受けていました。
また、寺田選手は長年「師匠業は弟子の選手生活を背負うことになる」という理由から、弟子を持つことに消極的でした。
しかし、同支部の若手レーサーである安井瑞紀(やすい みずき)選手の「何年かだけでもいい。教えてもらいたいことがいっぱいあるんです!」という熱烈なアプローチを断りきれず、デビュー30年目にして初めて弟子を取りました。
「寺田ノート」に詰まった寺田流の教え
寺田選手は弟子に対し、「母親くらいの感覚」で接していると語っています。
指導の中心は、技術だけでなく、「8割がメンタル」であるというボートレースの真髄を伝えることです安井選手には、項目別に伝えたいことを書いた「寺田ノート」を作成し、「貴女が『あっ』と思ったことや、気づいたことを足していって、貴女だけの教科書を作りなさい」と教えています。これは、自分で分析し、解決する思考力を身につけさせるための指導法です。
技術面では、デビューしたばかりの選手が忘れがちな「ターンマークを見て回りなさい」という基本を徹底して指導しているとのこと。
SNS活動はしていない
現在、多くのボートレーサーがファンとの交流のためにSNSを活用していますが、寺田千恵選手は、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでのアカウントはありません。
まとめ:進化し続けるレジェンドへの期待
寺田千恵選手は、SG優勝戦への進出、2000勝達成や生涯獲得賞金10億円突破など、数々の偉業を成し遂げ、女子ボートレーサーのパイオニアとしての地位を確立しました。
6歳年下の夫・立間選手との絆や、娘のために支部を移籍した家族愛、そして熱意ある後輩の面倒を見る「岡山支部の母」としての姿は、多くのファンに勇気と感動を与えています。
寺田選手は50歳を過ぎた今も、「辞めるまでの期間が長くなった気がします」と語り、若手に刺激を与えるべく自分をアップデートし続けています。彼女の今後の目標の一つには、女子選手史上2人目となる「24場制覇」の達成があり、残すは浜名湖と唐津の2場のみです。
常に「この位置にいるのが当たり前だと思ったことがない」と謙虚に語り、研究を続ける寺田千恵選手。今後も寺田千恵選手の熱い走りに期待しましょう。




