「チルト3度」で覚醒!堀之内紀代子(ほりのうち・きよこ)、40代からの進化と年下の師匠・息子との絆
デビュー25年以上を経て、「チルト3度」という驚異の武器を手に入れ、第2の全盛期を迎えている堀之内紀代子選手。
ベテランの域に達しながらもリスクを恐れず攻め続けるその姿に、心を熱くするファンが急増しています。この記事では、彼女の代名詞である一撃必殺の「まくり」戦法や、まさかの20歳も年下の師匠・仲道大輔選手との不思議な信頼関係、そしてシングルマザーとして息子を育て上げた激動の半生を深掘りします。
特に、息子さんとの約束を守り抜くために続けた「毎日の手作り弁当」のエピソードは必見です。
遅咲きの「まくり姫」の意外な素顔と魅力に迫ります!
堀之内紀代子選手のプロフィール
| 名前 | 堀之内紀代子(ほりのうち・きよこ) |
|---|---|
| 登録番号 | 4011 |
| 級別 | A1 |
| 期 | 84期 |
| 支部 | 岡山支部 |
| 出身 | 岡山県 |
| 誕生日 | 1979年9月9日(46歳)おとめ座 |
| 身長 | 158cm |
| 体重 | 46kg |
| 血液型 | A 型 |
堀之内紀代子選手の優勝歴・一覧
| 日付/場 | グレード/開催時間帯/タイトル | ||
|---|---|---|---|
| 2026/2/17 平和島 |
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平和島レディースカップ | |
| 2025/7/12 唐津 |
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ヴィーナスシリーズ第8戦 マクール杯 | |
| 2025/6/24 若松 |
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オールレディースひめちゃん杯 | |
| 2023/6/22 若松 |
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オールレディース北九州市制60周年記念 | |
| 2023/3/8 唐津 |
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第7回楽天銀行杯 | |
| 2023/1/21 鳴門 |
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オールレディース第38回渦の女王決定戦競走 | |
| 2022/10/22 びわこ |
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オールレディース ビーナスちゃんカップ | |
| 2022/7/26 芦屋 |
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マンスリーBOATRACE杯 男女W優勝戦 | |
| 2020/10/22 津 |
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津オールレディース マクール杯 | |
| 2020/9/8 福岡 |
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オールレディースLOVEFM福岡なでしこカップ | |
| 2016/6/20 浜名湖 |
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男女W優勝戦 BOAT Boy CUP | |
| 2015/12/3 大村 |
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富士通フロンテック杯 | |
| 2013/12/3 三国 |
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三国男女W優勝戦 | |
「チルト3度の女王」堀之内紀代子!プロフィールと経歴
デビューから25年、ベテランの域に達しながらも、今なお進化を止めない女子レーサー、堀之内紀代子選手。
かつては堅実な走りが持ち味でしたが、ある運命的な出会いをきっかけに「チルト3度」という諸刃の剣を武器にする“攻撃型レーサー”へと変貌を遂げました。
- 選手名:堀之内 紀代子(ほりのうち きよこ)
- 生年月日:1979年9月9日
- 支部:岡山支部 / 登録番号:4011
- 身長:159cm / 血液型:A型
- 師匠:仲道 大輔(実質的な技術提携・師弟関係)
父の一言とデビュー後の苦労
小学生から水泳に打ち込み、高校では柔道で茶帯を取得するなど抜群の運動神経を持っていた堀之内選手。
しかし、進路に悩んでいた時、父親から「ボートレーサーという道があるよ」と勧められます。
初めてレース場を訪れた彼女は、男女が対等に戦う激しさと、女子レーサーの代表格である山川美由紀選手が男子に混じって走る姿に衝撃を受け、「かっこいい」と即決しました。
1999年5月、地元ボートレース児島でデビュー。
最初は「3年以内にクビになると思った」と語るほど苦戦しましたが、持ち前の負けん気で努力を重ね、約2ヶ月後の津競艇場で水神祭(初勝利)を飾りました。
強さの秘密!「チルト3度」が生む爆発的な伸び
堀之内選手を語る上で欠かせないのが、2022年9月から本格的に取り組んでいる「チルト3度」という極端な調整スタイルです。
- 「チルト3度」への挑戦:通常、ボートを安定させるためにチルト(モーター取り付け角度)は-0.5度にするのが主流ですが、彼女はあえて最大の3度に跳ね上げます。
- これにより直線での「伸び」が爆発的に向上する一方、ターンが極めて難しくなるハイリスク・ハイリターンな戦法です。
- 圧倒的なスタート力:チルトを跳ねると出足(初速)が鈍るのが一般的ですが、堀之内選手は天性のスタート勘でそれをカバーします。
- 時には6コースからトップスタートを決め、内側の艇を一気に飲み込む「まくり」は圧巻です。
- 「やってみた後悔」を選ぶ精神:彼女の座右の銘は「やらない後悔より、やってみた後悔を選ぼう」。
- 安定して勝てる道よりも、観客を沸かせ、自分自身も納得できる挑戦の道を選び続けています。
20歳年下の師匠・仲道大輔選手との運命的な絆
堀之内選手の代名詞となった「チルト3度」は、ある一人の若手レーサーとの出会いから始まりました。
きっかけは「引き継いだモーター」
2022年9月のボートレース蒲郡にて、前節で使用していた選手が「チルト3度」のまま帰郷していました。
そのモーターを引き継いだ堀之内選手は、本来なら自分の形に戻すところを「一度やってみたいな」という好奇心からそのまま出走。
すると、これまでにない「気持ち悪いぐらいの伸び」を体感し、そのまま優勝戦まで進出しました。
師匠であり「神」と呼ぶリスペクト
その前任者こそ、愛知支部の若手・仲道大輔選手でした。
当時、堀之内選手は仲道選手と面識がありませんでしたが、彼の調整理論に感銘を受け、後輩を通じて連絡先を入手。
「年齢なんか関係なく、心の底から師匠だと思っています。師匠であり神です(笑)」
と語るほど、20歳以上年下の彼をリスペクトし、プロペラ調整の助言を仰いでいます。
現在は電話やLINEで頻繁に情報交換を行い、釣り対決の動画企画で共演するなど、親子ほど年の離れた「師弟」としてファンの間でも親しまれています。
シングルマザーの奮闘!息子へ捧げた「3年間の手作り弁当」
プライベートでは、ボートレーサーの松村康太選手と結婚していましたが、現在は離婚しシングルマザーとして息子さんを育てています。
彼女の原動力は、間違いなくこの一人息子です。
「サボらない」という息子との約束
小学校の運動会に仕事で行けず、息子に寂しい思いをさせたことを悔やんでいた堀之内選手。
「高校の3年間は絶対にお弁当を作る」と心に決め、レースの前泊で朝が早い日も、深夜に起きてお弁当を作り続けました。
幼い息子が「お母さんがいなくて寂しい」と泣いた時、「いい子で待っていてくれるから、ママは仕事ができるんだよ」と言い聞かせました。
それ以来、レース場では仕事に関係ないことは一切せず、全力を尽くすと決めているそうです。
オフの素顔とファンの熱狂|ロードバイクとAKB?
レースでは鬼気迫る「まくり」を見せる彼女ですが、陸(おか)に上がればチャーミングな女性です。
ロードバイクとおしゃれ:体幹トレーニングの一環として始めたロードバイクが趣味で、「Pandani(パンダーニ)」というブランドのウェアを愛用しています。
ヘルメットにもパンダのマークを入れるほどのこだわりようです。
かつての「AKB」?:若い頃は非常にノリが良く、同僚の結婚式ではAKB48のコスプレをして歌って踊るなど、明るい性格で周囲を盛り上げていたというエピソードもあります。
ファンを鷲掴みにする「1着か6着か」
かつては「中堅の実力派」という位置づけでしたが、チルト3度への転向以降、堀之内選手の人気は爆発しました。
「1着か6着か」という極端なレーススタイルは、舟券を買うファンにとってスリル満点であり、その潔さが多くの支持を集めています。
2023年のレディースオールスターではファン投票で選出されるなど、その注目度は年々増しています。
「出走表を見た時に『堀之内、3着までに来るかな?』とワクワクしてもらえる選手になりたい」と語る彼女は、まさに“魅せるレーサー”の筆頭です。
まとめ:永遠の挑戦者、「挑む」母の背中
堀之内選手が自身の心境を漢字一文字で表した言葉は「挑(いどむ)」でした。
ベテランと呼ばれるキャリアになっても、安定に安住せず、リスクを恐れずに新しいスタイルに挑戦し続ける姿。
そして、母として息子への愛を弁当に込め、仕事に邁進する姿。
「努力に勝る天才なし」。
そう信じて走り続ける堀之内紀代子選手は、これからもチルト3度の爆音と共に、私たちに見たことのない景色を見せてくれるはずです。
彼女の「第2の全盛期」は、まだ始まったばかりです。

